タイトル:維持管理の考え方とガイドライン

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概要

全国住宅産業地域活性化協議会 維持管理の考え方とガイドライン

3)リフォーム工事における建物検査リフォームと新築での維持管理の違いは、その開始時点での住宅の状況にある事は、既に述べた。新築の場合は、すべての箇所が同時期からのスタートとなるが、リフォームの場合は、工事箇所と工事を行わなかった箇所での状態の違いがあり、かつ対象となる建物の建築時期によって留意点が変わってくることにある。この為、リフォームの場合維持管理の開始時期から、数か所の注視すべき個所を持ち点検とメンテナンスを行う必要が有る。この留意点の割出を行うのが、維持管理の開始前に行う建物検査となる。つまり、リフォームの維持管理を行うには、開始前検査が必須となる。しかし、住まい手がOB施主でない場合は中々この事前検査として建物全体の検査を受け入れない場合が多い。そこで、建物の築年度から注意点を住まい手に説明し、リフォーム箇所だけではなく建物全体の維持管理を行えるよう提案することが望ましい。ここで行う建物検査は、維持管理を行う為の住宅の現状の把握であり、新たな工事箇所の発見ではない事を説明し、検査結果を基に必要なメンテナンスを行う事で建物の安心と安全が図れることを説明したい。この検査結果は、維持管理計画書に特記事項として添付して、以降の維持管理の実行での注意点として活用する事になる。第4章以下に、住宅の築年度における注意点を基に作成したリフォーム工事に向けた建物全体の検査シートを作成した。状況によって活用していただきたい。現況検査シート使用の手順と注意点?検査前住まい手に対し事前に、設計図書等の用意や検査箇所の片付け、調査に必要な撮影の許可等の依頼を行う。※現状生活をしている場でもあり、他者の立ち入りを拒む箇所もある。この場合は、無理に見ない立場を取り、検査が出来なかったことを報告する。?築年代による注意点の確認本シートは、2000年以降の一般的な住宅を基準として、建築年代の一般的な仕様から推定される耐久性や構造に関する注意点を記載している。基本的には目視を中心として注意点121